月刊誌「日本の息吹」高橋教授の投稿を読んで

 最近読んだ記事で、感銘を受けましたのでご紹介します。
「今、なぜ、"親学"か − 親が変われば子供が変わる」
をテーマに、一般財団法人 親学推進協会理事の高橋史朗先生(明星大学教授)の親学に関する記事です。親学.jpg

 子供にまつわる社会問題が多く見受けられる昨今において、学級崩壊、虐待、さらには家庭崩壊といった部分にも触れてますので内容の一部を紹介させていただきます。

 

 まず、”親学”について整理しておきます。

親になるためにこれだけは学んで欲しいこと、それを伝えるのが親学とされています。
 親学という言葉には、「親としての学び」と「親になるための学び」の二つの意味が込められているそうです。


 今、教育現場では、新型学級崩壊の現象が見られるそうです。これは、軽度発達障害に似た症状をもつ子供たちが増え、諸問題を引き起こしているためだとされています。

 内閣府をはじめとする各機関の調査から、問題を抱える子供たちを分析すると、対人関係能力の未発達、自己制御能力の未発達といった傾向が見られるそうです。
 また、外国の子供たちとの比較からは、日本の子供には利他的遺伝子(人の気持ちがわかる遺伝子)が欠如しているのではないかとも指摘されています。これらの子供に関する症状を分析すると、「親心の衰退」が、大きな一因であるとされています。

 例えば、母性本能の低下(OFF)により、授乳という行為がおろそかになったり、子供が傷つくような異常な名前を付ける親が増えているそうです。

 

 一番足りないのは 親になる準備教育としています。戦後の経済成長期を経て、日本の伝統的子育ての文化が断絶され、祖父母力を含めた縦の社会が途絶えてしまったことが、親心の衰退の一因になっていると分析されています。

 学校教育においては、家庭科の教科書について、「家族とは、その人が誰を家族と思うかという個人の主観によって決まる」と定義している点を問題指摘しています。おじいちゃん、おばあちゃんを家族と思う人、ペットも家族と思う人、おじいちゃん、おばあちゃんとペットを同等に扱ってしまうのです。

 少子化問題を抱える現代において、非婚化、未婚化、晩婚化、これらは意識の問題だとしています。

 あるアンケート結果から、「結婚や子育ては自由を奪う。あるいは結婚は個人の自由だからしてもしなくてもよい」との回答が20代の9割を占めたという点は驚きでした。子育てには、公的な意義があり、子供は地域の宝、世界の将来を担う宝だということも、家庭科で教えるべきだとしています。

 ローマ法の中では、「社会環境の変化に応じた国や自治体の対応として、家庭教育は個人の問題であって、国や行政が介入してはならない」とありますが、現在の社会環境においては、国や地方公共団体も、これらの問題解決に向き合うべきだと指摘されています。

 また、学級崩壊は、教師の力量の問題ではない、日本の教育の再生には、学校にあがる前の乳幼児教育の建て直しが必要であることを、国民みんなが認識すべきと指摘しています。

 教育の字の中には、「教」は子供とお父さんが交わること、「育」は食べ物を与え育てる、母の役割を込めているとのことです。日本の社会は、父性の強い次代と母性の強い次代の繰り返しとされていますが、今の日本で求められているのは、父性と母性のバランスの取れた社会とのお話でした。


 このような社会環境の中で、いかにして教育の土壌を耕すかを整理すると、今の子供たちの多くに共通していることは、自己肯定感の欠如していること、自尊感情が低いことであり、まずは親学が重要、「親が変わればこどもが変わる」と力説されています。
 脳科学的知見からも、教育の再生は乳幼児教育の再生から、乳幼児教育の再生は脳科学の知見に裏打ちされた日本の伝統的教育をとり戻すことから、と結ばれています。

 

 わが山武郡も少子高齢化の波が押し寄せています。山武郡の将来にとって、子育て、教育のテーマは避けては通れない課題であり、あらためて自分の活動に活かしたいと感じた次第です。

 

下記サイトに
とても分かりやすい「親学動画」が掲載されています。
ご興味のある方はご覧ください。     一般財団法人 親学推進協会

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